2009年11月26日
ガーガーアヒルの子育て談義
子育てにやさしい地域づくり意見交換会
(Copyright by Akira-Kuboyama)
この日は鳥栖市や周辺から子育て中のお母さんを中心に参加されていました。
また、佐賀県からもこども未来課の他にも、男女参画・県民協働課、母子保健福祉課、雇用労働課、社会教育・文化財課からも複数の部署が参加されていて力が入っていました。
5~6人のグループに分かれ下記の5つのテーマについて、スコーキング法によるワークショップを行いました。ファシリテーターは、さが市民活動サポートセンターの江口嘉人さんです。
【5つのテーマ】
①保育サービスの充実(保育所、幼稚園、放課後児童クラブなど)
②緊急時の支援の充実(病児、病後児保育の推進等)
③家庭の子育て力の向上(家庭教育の推進、親となることの教育等)
④子育て家庭の経済的負担の軽減(乳幼児医療費助成の拡充等)
⑤働き方の見直し(育児休業の取得促進、
ワーク・ライフ・バランスの推進等)
スコーキング【Squawking】
(アヒルが)ガーガー鳴くこと
I I HO E [人と組織と地球のための国際研究所]代表の川北秀人氏が考案したグループワークの技法。
問題解決における課題を特定するため、数人ずつのグループに分かれ、各メンバーが出した課題に対して他のメンバーが質問(相手に貢献する質問)を書き込み、それに答え、さらに質問をし・・・を繰り返す中から、命題の矛盾や本当に解決すべき課題についての気づきを得る方法。
討議の結果、幾つかの共通した課題が見えてきました。
お母さん達の悩みは、
・子育ての悩みについて、気軽に相談できる相手が身近にいない。
・共通の悩みを大勢で話し合える場所が無い。
・子供を安心して預けられる施設が少ない。
・父親や同居の家族、地域の人たちのサポートが少ない。
・子育てが苦しみになっている。
子供を預の悩みは、
・資金が少なく人員や施設を整備する余裕が無い。
・預けっぱなしの親もいて、サービス残業が多い。
・定員を超えている施設が多い。
行政側の悩みは、
・財源不足。
・人員不足。
・市民側の協力体制の遅れ。
特に印象的だったのは、私のグループの中で出た下記の意見です。
「子育ての悩みを相談するにしても、年がは離れた方には相談しにくい。
ちょっと年上の、自分の子育ての段階卒業してばかりの方の経験を聞きたい。」
この日は時間も短く、グループワーク未経験の方も多かったので、課題を精査し尽くしたとうは言えませんでした。しかし、今までぼんやりと感じていた課題が明確になった事で、新鮮な感動を感じれていたようです。イベントは予想以上の成功だったと言えると思います。
※CSOとは:Civil Society Organizations(市民社会組織)の略で、NPO法人、市民活動・ボランティア団体に限らず、婦人会、老人会、PTAといった組織・団体も含めて「CSO」と呼称しています。
平田義信
平田義信
Posted by 流離いのCSO at 12:30│Comments(0)
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